岡山市の解体工事補助金・助成金ガイド|支給額と重要ポイントを解説
「もう済んでない空き家があるんだけど解体費用が...」
そんなお悩みをお持ちの方へ、岡山市では 解体工事に補助金を活用できる制度 があります。
このページでは、 補助対象となる条件・金額・申請方法 などを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
補助金の対象者は?
補助の対象者は以下の通りです。
✅ 自己または家族が所有する空き家の解体を考えている方
✅ 市税を滞納していない方
✅ 暴力団員でない方(または暴力団員でなくなって5年以上経過している方)
基本的には上記の通りですが、必ずしも本人である必要はありません。例えば所有者の承諾を受けたことを証明できる方なら申請可能です。「故郷の実家の解体を考えているけど名義が親のまま」といった場合でも親御さんの承諾さえあれば申請できます。
どんな家屋が補助対象?
この補助金の対象となるのは、 岡山市が「特定空家等」に指定した建物 です。
特定空家等とは?
以下のような状態の空き家が指定該当します。
- 放置すると倒壊などの危険がある
- 衛生的に問題があり、害虫の発生や悪臭の原因となる
- 管理が不十分で、景観を著しく損なっている
- 周辺環境の安全や住みやすさに悪影響を与える恐れがある
以上のことから、解体工事の補助金はどんな建物でも出るわけではないことがわかります。これは岡山市だけではなく、隣の倉敷市でも、他の都道府県でも同じことです。
まずは特定空家等に該当するか、市役所に相談しましょう。
補助金の対象工事
補助対象となる工事は以下の通りです。これも岡山市に限った話ではなくどこの市町村も似たり寄ったりの内容となっています。
補助対象となる工事
- 建物本体の解体
- 敷地内の門・塀・立木の撤去
- 倒壊の危険がある部分の応急措置(例:崩れそうな屋根の撤去)
もう一点重要なポイントがあります。それは、
補助対象になるのは 岡山市内の施工業者が行う工事のみ
ということです。市内の施工業者とは、本社、支店、営業所など、活動拠点がある業者のことを指します。補助金の利用を検討するなら、当社のような岡山市に拠点がある解体業者を選びましょう。
ちなみに、倉敷市の補助金制度では、これが「倉敷市内に本社がある業者」とより厳格になっています(令和6年度段階)。岡山市もそのうちそうなるかもしれません。
補助金額はどのくらい?
補助金の支給額は 工事費用の3分の1(上限50万円) です。
工事内容 | 補助率 | 補助上限額 |
---|---|---|
建物本体の解体 | 3分の1 | 50万円 |
門扉・塀・庭木の撤去 | 3分の1 | 50万円 |
応急措置(崩れそうな屋根の撤去など) | 3分の1 | 10万円 |
例えば、解体工事費用が 150万 の場合、 補助金として50万円が支給され、自己負担は100万円 になります。
解体工事費用が120万円の場合はその1/3、40万円が補助金として支給されます。
また応急措置の補助金を使っている場合はその分が差し引かれます。
申請手続きの流れ
「補助金を活用して解体したい!」と思ったら、以下の流れで手続きを進めましょう。
① 事前相談(市役所へ問い合わせ)
- 自分の家が「特定空家等」に該当するかを確認
- 必要書類の案内を受ける
- 予算があるか確認(※予算がなくなると受付終了)
② 申請受付(期間は要確認)
- 申請書類を提出し、補助金の審査を受ける
申請受付期間は春先から年末までというのが通例になりつつあります。また、解体工事は翌年の2月末くらいまでに完了する目途であることも条件の一つです。予算状況によって毎年変わってきますから詳細は岡山市役所に確認しましょう。
③ 補助金交付決定(審査完了後)
- 交付決定通知を受け取った後に、工事の契約・着工が可能!
審査には2~3週間の期間をみておいてください。また、工事請負契約日は補助金交付決定日以降でないといけません。書類はこの後に市へ提出するものもありますので保管しておきましょう。
④ 工事の実施(市内の業者が施工)
- 解体施工業者と契約し、解体工事を行う
工事費用が予定よりも増えたとしても補助金は増額してもらえません。目視で確認できない地中埋設物などがある場合は、解体工事業者が見積もりを行う際に必ず伝えてください。
⑤ 実績報告(工事完了後)
- 指定日までに市へ工事完了報告
解体工事前後の写真や補助金通知書、産業廃棄物管理票などの書類が必要になります。
⑥ 補助金交付(審査後に振込)
- 補助金の振り込み
実績報告をした後、市による現地確認が行われ、補助金の支給が確定します。補助金の支払いについては代理受領制度があり、申請者だけでなく施工業者へ市から直接支払う方法もあります。
申請時に必要な書類
補助金を申請する際には、以下の書類を準備しましょう。日本クレストの解体工事ではこれら補助金関連のエキスパートがサポートさせていただきます。
✅ 申請書
✅ 申請者住民票・固定資産税証明書
✅ 建物不動産登記事項証明書
✅ 申請者滞納無証明書
✅ 空き家期間確認資料(電気明細等)
✅ 施工業者の見積書
✅ 産業廃棄物処分予定書
✅ 消費税仕入れ税額控除確認書
✅ 施工前の写真
実績報告(完了報告)時の書類
✅補助金交付決定通知書の写し
✅工事請負契約書の写し
✅解体前・解体中・解体後の写真
✅建設リサイクル法に基づく届け出済証の写し
✅産業廃棄物管理票(マニフェスト)の写し
✅領収書と明細書の写し
✅内訳報告書(様式あり)
よくある質問(Q&A)
Q1. まだ解体するか迷っているのですが、相談だけでもできますか?
A. 特定空き家に指定されるかどうかが重要です。相談は必須ですのでまずは市役所の窓口に問い合わせましょう。
Q2. 解体後の土地はどう管理すればいいですか?
A. 解体した後も、跡地の適正管理が求められます。売却しないのであれば雑草の管理やフェンスの設置などを検討しましょう。
Q3. 他の補助金制度と併用できますか?
A. 岡山市では リフォーム補助・診断補助・家財処分補助 も実施しています。補助金の併用が可能かどうかは、市役所に相談してください。
まとめ
以上、岡山市の解体工事補助金制度についてまとめました。
上記を見たらわかるように、補助金の対象となるにはそれなりの条件があります。特に、特定空き家に指定されているかどうかは重要なポイントですから、気になっている人は市役所の窓口にご相談ください。
また、解体工事をするとなった場合には当社のような補助金申請に詳しい担当者がいる業者を選んでください。"現場作業優先で書類関係には弱い"というケースもよくありますので事前確認が重要です。