《ニュース解説》「解体工事業」の倒産 過去最多の54件

解体工事業者の倒産が過去最多になったそうです。

Warning

都市部での再開発が活発な中、解体工事業の倒産が増えている。2024年度は4-2月合計が54件に達し、過去20年間で最多の2023年度の53件(2011年度同数)を上回り、11カ月で年度最多を更新した。

出典:Yahoo!ニュース

なぜ、解体工事業者の倒産が増えているのか?

記事によると、2024年度(4-2月期)の解体工事業者の倒産理由のうち、目立った理由としては

  • 受注不振:38件
  • 物価高:5件
  • 人手不足:5件
  • コロナ関連:9件
  • 既往のしわ寄せ(赤字累積):9件

などが挙げられるということでした。受注不振が最多ですがこれは当然であり、前年も同じような状況でした。

しかし、「人手不足」や「物価高(資材高騰)」は2024年度になって増加してきた理由で、ここに今の日本の現状がそのまま反映されているとみることができます。

コメント欄にはさらに突っ込んだ話も

記事の内容ではないですが、コメント欄ではさらに突っ込んだ話も散見されます。

大まかにまとめると

  • 法律無視の外国人業者に丸投げする元請けが増えた
  • 産廃処分費が高騰して利益が出なくなった
  • 解体業者が増えて工事費のたたき合い
  • 売上が上がらないから賃金も上がらず人手不足

といった声が多いようです。記事ではないので本当のところはわかりません。しかし業者同士の会話の中でもよく聞く内容だといえます。

安すぎる解体工事には裏がある

解体工事費用を思った以上に高額だと感じる人は多いので、「できるだけ安い業者を」という気持ちになるのは仕方がありません。

しかし、何事にも相場があるように、解体工事にも相場があります。その相場からかけ離れたような安い金額で受注する業者には何か裏があると思って間違いないでしょう。

裏には何があるのか

例えば、弊社の場合は産業廃棄物の中間処理施設を保有しているので「産廃処分費」に中間マージンが含まれません。そのため、場合によっては他社よりもウン十万円も安い価格で解体工事を請け負うことが可能です。

しかし、そのような「安い理由がない」にもかかわらずよそよりも安い場合は注意が必要です。

もしかしたら粉塵対策の養生をしないのかもしれません。

もしかしたら安全対策の足場を組まないのかもしれません。

もしかしたら解体ゴミを不法投棄するのかもしれません。

こうしたリスクを抱える業者に依頼すると、結果的に施主であるお客様自身がトラブルに巻き込まれかねないのです。

ご近所さんの家を傷つけてしまった、通行人にケガをさせてしまった、周囲の車を棄損してしまった、、、このような事態になった時、"安すぎる業者"はどこまで責任を取ってくれるのでしょうか?

ちなみに不法投棄が発覚すると依頼主にも法的責任や追加費用の負担が生じる可能性があります。

解体工事は経営が安定した業者へ

解体工事を依頼する際は、経営が安定し、信頼できる業者を選ぶことが重要です。

安価な見積もりに飛びついてしまうと、結果的に不法投棄や手抜き工事などのリスクを抱えることになります。

これらの問題が発生すると、施主自身も他人事ではいられなくなってしまいます。

信頼できる業者の選び方

信頼できる業者選びのポイントは以下の通りです。

  • 許可証の確認
    解体業者としての許可や産業廃棄物収集運搬業の許可を持っているか確認しましょう
  • 見積書の内容
    見積書に廃棄物処理費用が詳細に書かれているか確認しましょう
  • 悪い口コミ
    過去の施工において問題を指摘するクチコミが複数あると要注意です。
  • マニフェストの発行
    廃棄物の適正処理を証明するマニフェストを発行しているか確認しましょう。

少し宣伝

日本クレストは500万円以上の大型解体工事も施工できる「特定建設業許可」を取得しています。また、産業廃棄物収集運搬業の許可も持っていますし、産業廃棄物処理業の許可も保有しています。岡山の解体工事のご相談はいつでも大歓迎です。

お気軽にお問い合わせください。086-948-0001受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

メールでお問い合わせ

まとめ

解体工事は、誰しも費用を抑えたいと考えがちですが、安すぎる業者にはリスクが潜んでいる可能性があります。

経営が安定し、適切な許可を持ち、信頼できる業者を選ぶことで不法投棄や手抜き工事などのトラブルを避けることができます。