解体工事の見積り解説③~産業廃棄物処分費って何?分別や運搬費の実態

解体工事の見積書を見ていると、「産業廃棄物処分費」や「廃材運搬費」といった項目が含まれていることに気づく方も多いと思います。
この部分は見えにくいけれど、実は工事費全体の中でも大きな割合を占める重要な内訳です。
今回は、実際に日本クレストの見積書を参考にしながら、「産業廃棄物処分費って何?」「どうやって計上されているのか?」をわかりやすく解説します。
産業廃棄物処分費とは?
解体工事では、建物を壊すと大量の廃材=ゴミ(廃棄物)が発生します。これを法的には産業廃棄物と呼びます。
そして、解体工事で発生した廃材(=産業廃棄物)を適切に分別・収集・運搬し、最終的に処分場などに持ち込むまでの一連の費用を、まとめて「産業廃棄物処分費」と呼びます。
主な廃棄物の種類(日本クレストの見積書より)

建物の構造や内装材によって廃材の種類は変わりますが、見積書ではおおむね以下のように分類されます:
- 木くず:柱や梁、床材などの木材系廃材
- コンクリートくず:基礎などを砕いたもの
- がれき類:モルタルやレンガ、石膏ボードなど雑多な破片類
- ガラス・陶磁器類:窓やタイルなどの非可燃物
- 廃プラスチック類:断熱材、ビニール、配管など
こうした廃材はそれぞれ分別して処理しなければならず、それぞれに処分費用がかかります。
運搬費も見逃せない

廃材は現場で分別された後、専用の車両で処分場や中間処理施設に運ばれます。
その際にかかるのが「運搬費」です。
日本クレストの見積書では、これらの廃材を合算してまとめて運ぶための費用が「廃棄物運搬費」として計上されています。
現場から処分先までの距離や積載量、回数によって金額が上下しますので、小さなトラックだと現場と処理場の往復回数が増えることになり、運搬費が高くつくことも考えられます。
どうしてこんなに費用がかかるの?

普通の方であれば、産業廃棄物処分費の明細を見てその額にびっくりされることが多いようです。10万、20万ならまだしも、50万、あるいは100万円を超えてくることもありますから「捨てるだけなのにこんなにかかるの?」と驚かれるのも無理はありません。
しかし、これは解体業者や産廃業者がぼったくっているわけではありません。法律に従って処理をするとどうしても高額になってしまうのです。
- 法令に基づいた分別と処理が義務化されている(建設リサイクル法など)
- 廃材の種類ごとに処分方法や処分単価が異なる
- 環境への配慮から、簡易焼却や埋立処分ができないものが増えている
- 処分場の減少・運搬コストの増加などにより、全体的に費用は上昇傾向
一般家庭から出るゴミとは違い、解体ゴミなどの産業廃棄物は手間をかけて処分するように法律で定められています。今後はエネルギー価格の上昇や人件費の上昇など、解体費用が上がる可能性が高まっていますので、解体するなら早めの決断をおすすめします。
まとめ
「産業廃棄物処分費」とは、解体工事で発生した廃材を分別・収集・運搬・処理するための一連のコストです。
木くずやがれき、コンクリートなど、多種多様な廃材に対して適切な処理が求められるため、工事費の中でも大きなウエイトを占める項目です。
見積書では、項目が細かく分かれているほど内容が明確で、信頼できる業者といえるでしょう。
日本クレストでは岡山・倉敷を中心とした岡山県下で解体工事を検討されている方のご相談をお待ちしております。特に岡山市であれば弊社の中間処理施設が近いこともあって解体費用を他社さんより安く上げることも可能です。まずはメールかお電話でお問い合わせください。
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