志村けんさんの自宅が解体へ。空き家管理の難しさ。

志村けんさんが生前住んでおられたご自宅が、ついに解体されるというニュースが話題になりました。

空き家管理に悩むのは決して有名人ばかりではありません。人口減少や地方の過疎化が進む日本では全国的に空き家は増え続けています。「親から相続した空き家、どうしたものか・・・」と悩む人が増えているのが現状です。

この記事では、空き家の管理の難しさや解決案について解説します。

志村けんさんの自宅が解体される経緯

志村さんがお亡くなりになったのは2020年の3月。新型コロナに感染したことが原因でした。それ以降、志村さんの長兄が管理されてましたが、長兄も高齢になって維持が困難に。

管理されない家は急速に傷んでいきます。


管理ができなくなる
 ↓
老朽化が進む
 ↓
さらに管理が難しくなる


という負のスパイラルに陥ってしまうのです。そうなると手間もお金もかかる状態になり、最終的には手放さざるを得なくなります。

長兄は「思い出が詰まった家を手放すのはつらいが現実的に管理できない」と悔しい胸の内をメディアに語っておられます。

これは多くの空き家所有者に共通する悩みでもあります。

空き家を管理する難しさ

空き家を管理し続けるのは容易なことではありません。「別に多少放っておいても...」と考えがちですが、多少のつもりが1年、2年と時間が経過し、最終的には大変な手間とお金がかかってしまうのです。

空き家でも維持費がかかる

空き家で誰も住んでない状態でも税金は免除してもらえません。固定資産税は必ず発生します。また、老朽化からくる修繕費、庭があるなら雑草や庭木の手入れも全くしないというわけにもいきません。管理費も必ず発生します。

つまり、誰も住んでなくてもお金はかかるのです。

空き家は近隣トラブルの原因になる

管理されなくなった空き家は、不法侵入、放火、ゴミの不法投棄、その他さまざまなリスクを抱えることになります。

実際に空き家が倒壊してお隣の家に被害を与えたという事例も増えています。

特定空き家に指定されるリスク

空き家の維持管理がされてない場合、行政から特定空き家に指定されることになります。特定空き家に指定されると固定資産税は最大で6倍にもなり、経済的な負担が増えることになります。

つまり、管理できない状況になると、放置するほど経済的な負担が増大していくことになります。

空き家の解決策

売却する

最も手早くポピュラーな方法が売却です。家として使える状態で管理ができないのであれば、家と土地をセットにして売るのがベストでしょう。またリフォームして価値を高めてから高値で売るなど、この状態であれば選択肢もいろいろあります。

ただし、家の状態があまりよくない場合や、立地的に他の用途も考えられるようなケースだと、家と土地をセットで売却してもその後に業者によって解体されるケースも珍しくありません。

志村けんさんの自宅は建物が建っている状態で大手不動産会社に売却されましたが、結局は解体されています。不動産会社にしてみたら、志村けんというネームバリューのある家であっても、解体して更地にしてから別用途で活用した方が利益が出せるという判断なのでしょう。

そもそも老朽化した空き家を買う人は少ないですし、買ったとしても、多くはその後の解体工事を想定しての購入となります。つまり購入代金は解体工事費用を差し引いた金額となるのが普通です。

仮に、古い家屋が建っているまま土地を売り出したとしても、古家があるために土地のイメージを下げてしまい、売り手が考えるほどには高値にならないというケースもよくあります。

貸し出す

賃貸に出すというのも有力な選択肢です。空き家の立地が利便性の高い地域にあれば十分収益を出せるでしょう。最近は空き家をリノベして賃貸や民泊に活用するという動きも出ています。

解体して更地にする

家も老朽化しているので売るのも賃貸もどうかな、、、という場合は解体して更地にすることも選択肢に入ってきます。

更地にするメリットは土地が高値で売りやすくなる点にあります。老朽化した家と雑草だらけの庭だと高く売れるものも売れなくなってしまいます。

また、固定資産税が減る場合もあります。

特定空き家に指定されている場合は自治体の解体補助金も使えますから解体を積極的に検討してみるのがおすすめです。

また、解体をする場合は解体業者に直接依頼するのが最も安上がりです。解体業者以外の業者が間に入ると、必ずその業者が中間マージンを取りますから解体工事費用が数十万円高くなってしまいます。

ちょっと宣伝

日本クレストは解体ゴミを引き取る中間処理施設を自社保有しており、場合によっては一般的な解体業者よりも数十万円安く解体工事を請け負うことが可能です。
岡山の解体工事は日本クレスト!

空き家の解体費用はいくら?

一般的な木造住宅の場合、解体費用は100万円~300万円くらいが相場です。ただし、延べ床面積が一般的な住宅よりも大きい場合や、庭石や庭木が多い場合にはさらに高額になることも考えられます。

まずはどのくらいの相場感でいたら良いのか、解体業者に見積もりを取ってみることをおすすめします。

その上で、売却相場がいくらくらいになるのかを加味して検討すれば、おのずと道筋が見えてくるでしょう。

岡山の方であれば日本クレストがご相談に乗ることも可能です。しつこい営業等致しませんのでお気軽にお問い合わせください。

お気軽にお問い合わせください。086-948-0001受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

メールでお問い合わせ

まとめ

志村けんさんのケースのように、「空き家をどうするか」は多くの人が抱える問題で、今後ますます増えていくことでしょう。

放置するのが一番最悪で、税負担が増えたり、近隣トラブルの原因になったりします。また、決断を先延ばしにすることで賃貸にできたものができなくなったり、売れたものが売れなくなったりといった状況変化も十分に考えられます。

空き家のことを考えているなら今すぐ行動すべきです。まずは我々のような専門家にご相談ください。